ポリクオタニウム-10(塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース)について
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この度、ポリクオタニウム-10(塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース)が合わないかもしれない疑惑が勃発しまして、この成分について調べました。
成分は個人によって合う・合わないがあるし専門家でもないので、特定の成分を批評するつもりは全然ないんですが、同じような悩みをもつ人に何かの参考になればいいなと思うのと、自分用記録としてもまとめておくことにしました。
まずわたしがシャンプー使用後に現れる不快感は、2種類あるんです。
1 | 頭皮がヒリヒリする。 |
2 | 頭皮に膜が張ったような不快感、痒みが出る。 |
1の、ヒリヒリの原因はだいたい分かっているんです。それは「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」の辺り。この成分、刺激性があるんですよね。でも、この成分が入っているほうが洗ったあとの感触は好きだから困る。
「ラウレス硫酸Na」「ラウリル硫酸Na」は、ネットでは完全に悪者にされてしまいましたが、「ラウリル硫酸Na」の刺激性を緩和した「ラウレス硫酸Na」のほうは個人的にそう悪い成分ではないのではないかと思っています。
「ラウレス硫酸Na」は泡立ちがよくすっきり洗ってくれますが、わたしの場合、頭皮がサッパリしないと、痒みなどの新たな不快感に繋がることがあるんです。だからこのサッパリ感が欲しいんですが、他にこの感触を実現できて合うものがないのが悲しいところ。
2の皮膜感については、石けん系、アミノ酸系のシャンプーを使って合わないことがあるのは分かっていましたが、今回疑ったのはポリクオタニウム-10(塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース=ラウレス硫酸アンモニウム)。
この「ポリクオタニウム-10」は、多くの商品で使われているし、歴史も長い成分なのであんまり疑ったことがありませんでした。本当にこれが合わないとしたら、とても残念な現実?
もしかして、ポリクオタニウム-10が合わないかも
ポリクオタニウム-10との相性を疑ったきっかけは、もともと「コラージュフルフル ネクストシャンプー」を気に入っており、買い替えの際、どうせならコンディショニング効果もある「コラージュフルフル スカルプシャンプー」にしよう!と購入し使ってみたこと。
いずれもラウレス硫酸Naフリーです。
「コラージュフルフル ネクストシャンプー」と「コラージュフルフル スカルプシャンプー」とは使用後の感触が全く異なり、後者のスカルプのほうは皮膜感のような感触が残って痒い。この皮膜感は、わたしが合わないから感じるものかもしれない。
同じ「コラージュフルフル」だし成分は似たようなもんだろう、と深く考えずに購入したものの、後者は完全に合わなかったため両方の成分を調べてみたんです。
以下がそれぞれの成分。
コラージュフルフル ネクストシャンプー すっきりさらさらタイプ
成分「有効成分」
ミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン
「その他の成分」
アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、濃グリセリン、プロピレングリコール、コハク酸-ナトリウム、無水クエン酸、水
コラージュフルフル スカルプシャンプー
成分「有効成分」
ミコナゾール硝酸塩、ピロクトンオラミン
「その他の成分」
センブリエキス、アルニカエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、ゴボウエキス、セイヨウキズタエキス、ニンニクエキス、マツエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、BG、ラウロイルメチル-β-アラニンNa液、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液、濃グリセリン、プロピレングリコール、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース、無水クエン酸、メントール、HEDTA・3Na、香料、水
ブルー の文字は両方に入っている成分。
グレー の文字はこれまでの経験上、問題がないだろうと思う成分。
残った成分は3つ。
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液
コカミドプロピルベタインの旧称。 特性・配合目的 |
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塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース
+の電気を持った成分で、静電気(-)の発生を防ぐことで毛髪のクシ通りをよくするなど帯電防止剤として主にヘアケア製品に配合されます。ウェット時にはぬるっとした感触が出る特徴があります。 特性・配合目的 |
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HEDTA・3Na
ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウムの表示名称。 特性・配合目的 |
そして、以下は上の3つの成分に対する勝手な個人的考察。
ベタイン系は、これまで不快に感じたことがなかったからとりあえず今回は見逃してみる。 | |
安全性が高いと言われる成分だが、刺激性がないわけではなく皮膚にくっついて膜を作る特性がある。怪しい・・・。 | |
キレート剤は今回はとりあえず見逃してみる。 |
ここまで書いておいて何ですが、わたしの場合シリコンの皮膜感でも痒みが出るので、特定の成分が合わないというよりは、この皮膜感が合わない可能性もあります。
今回の不快感がこの皮膜感を伴う痒みであるため、「ポリクオタニウム-10」が怪しいと仮定して、ちょっと調べてみました。
ポリクオタニウム-10(塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース)とは
ポリクオタニウム-10とは、塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロースのことです。
ポリクオタニウム-10の特性・配合目的
+の電気を持った成分で、静電気(-)の発生を防ぐことで毛髪のクシ通りをよくするなど帯電防止剤として主にヘアケア製品に配合されます。
ウェット時にはぬるっとした感触が出る特徴があります。
出典:化粧品成分ガイド
+の電気を持っている成分が皮膚に付着するとき、刺激を与えることが有り得ます。
また、ポリクオタニウム-10は表面に膜構造を作ります。この特性が、外からのダメージから髪や頭皮を守りコンディショニング効果を発揮する理由のひとつです。
先ほども書きましたが個人的な感触として、この皮膚に張り付く感触がある時に頭皮が拒否反応を示すんですよね・・・。
ポリクオタニウム-10の用途
ヘアケア帯電防止剤
ポリクオタニウム-10は、刺激性が低く、安全性が高いと言われるコンディショニング成分で、シリコンの代わりに配合されることがある成分でもあり、シャンプーに配合されていることは全く珍しくありません。
歴史の長い成分でもあるため、これが合わないとするとシャンプー選びに苦労するはずだよな、と思います。でもまたひとつ、相性の悪い成分の目星がついたので、今後のシャンプー選びと個人的な分析に利用できそうです。
ところで、この皮膜感的な感触が苦手な人いるかな?
そんな人におすすめなのは、「コラージュフルフル ネクストシャンプー」のほうです。
そうでない人は、「コラージュフルフル スカルプシャンプー」のほうがコンディショニング成分が入っていてリンスがいらないし、ネーミングの通りスカルプケアもしてくれるのでこっちを選ぶのがいいかも。
「コラージュフルフル スカルプシャンプー」のほうには個人的に合わない成分があったけど、コラージュフルフルはとてもいいシャンプーだと思っています。「コラージュフルフル ネクストシャンプー」で洗うと不快感が発生せず、1日中頭皮が穏やかで助かっています。
コラージュフルフル ネクストシャンプー (医薬部外品)
ポリクオタニウム-10(塩化トリメチルアンモニオヒドロキシプロピルヒドロキシエチルセルロース)が配合されていないため、個人的にこちらがお気に入り。
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コラージュフルフル スカルプシャンプー (医薬部外品)
個人的には合わなかったけど、こちらはシャンプーのみでOK。植物エキスも色々配合されていて頭皮ケアもできるし、多くの人の場合こっちのほうが気に入るんじゃないかな。
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