ファンデーションの種類と選び方 肌タイプ・年代別、特徴・メリット・デメリット

化粧品の基礎知識

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様々なタイプのファンデーションが登場し、充実したラインナップになっています。どれにしようか迷ってしまいますね。

ファンデーション選びで悩んでいる方のために、種類ごとの特徴と、メリット・デメリット、そして、肌タイプ・年代別の選び方をまとめました。

ファンデーションは、メイクの印象を大きく変えます。また、肌質に合っていないものを選ぶと肌トラブルや化粧崩れの原因になることも。

肌タイプ(肌質)や肌悩み、または季節や年齢などを考慮して自分に最適なものを選び、キレイな肌を演出しましょう。

自分の肌タイプが分からない場合は、下のリンク記事を参考にしてくださいね。

ファンデーションの特徴と、メリット・デメリット

固形のファンデーション

パウダーファンデーションの特徴

パウダーファンデーション

パウダーファンデーションは、パウダーを押し固めたファンデーションです。

油分が少ないためムラができにくく、ほとんどの場合コンパクト式になっているので、持ち運びや化粧直しにも便利。難しいコツも不要だから、メイク初心者でも扱いやすいのが特徴です。

適した肌タイプ(肌質)・年代

普通肌~脂性肌に。どの年代でも扱いやすい。

 メリット

なんと言っても、手軽に使えるのがパウダーファンデーションの長所。化粧直しもカンタンです。余分な皮脂を吸収する働きがあり、時間が経つにつれ気になる脂浮きやムラなどを防いでくれます。

また、乳化剤や防腐剤などの添加物が配合されていないものが多いのも特徴。パウダーが余分な油分を吸収することで皮脂によるテカリが抑えられるので、オイリー肌の人に適しています。

 デメリット

クリームやリキッドに比べると、乾燥しやすい弱点があります。下地などでカバーしましょう。

 
パウダーとクリームの中間、レアベース。個人的に大のお気に入り。

スティックファンデーションの特徴

スティックファンデーション

スティックファンデーションは少量の油分を加えて練ったもので、クリームファンデーションよりも油分が多く配合されています。

直接肌に塗って手で伸ばし、仕上げにスポンジで叩き込むように使います。

適した肌タイプ(肌質)・年代

乾燥肌~普通肌に。カバー力があるため、シミが気になり始めた40代の肌におすすめ。

 メリット

パウダーやリキッドタイプに比べてカバー力が高く、シミやくま、赤み、毛穴の開きなどの肌トラブルをカバーすることができます。また、保湿力が高いのも嬉しいポイント。
リップのような形状をしているのでコンパクトで持ち運びやすく、くり出して肌につける手軽さもメリット。

 デメリット

油分が多い分、ヨレやすい場合があります。丁寧に伸ばし、気になる部分は少しずつ重ね塗りするようにしましょう。
また、付け終わったらフェイスパウダーの前にティッシュオフをして余分な油分を取っておくことで、メイクが崩れにくくなります。

エマルジョンファンデーションの特徴

エマルジョンファンデーションは、パウダーファンデーションと、クリームファンデーションやリキッドファンデーションの特徴を合わせ持つ、練り状のファンデーション。

肌に伸ばすとリキッドタイプのように肌にしっかりフィットしつつ、なじんでくるとパウダータイプのようなサラッとした感触の仕上がりに。

適した肌タイプ(肌質)・年代

すべての肌質・肌タイプに。保湿力・カバー力があるため、40代・50代の肌におすすめ。

 メリット

エマルジョンファンデーションは、どの肌タイプにも合いやすいとされています。

高い保湿効果があるものが多く、コンシーラーの役割も果たすカバー力もあります。
ハリ・ツヤ感を演出することができ、毛穴を埋める働きもあるため、毛穴が気になる方や、肌の乾燥が気になる方にもおすすめです。

 デメリット

密着度が高く、美容成分が高配合されているものが多いので、ニキビができやすい肌には毛穴が塞がれて症状が悪化する場合もあります。また、スポンジをこまめに洗う必要があります。

クッションファンデーションの特徴

クッションファンデーション

クッションスポンジに、リキッドファンデーションや、BBクリームやCCクリームなどの液状のベースが染み込んでいるファンデーション。

扱いが簡単で、自然なツヤ感のある肌に見せてくれます。

適した肌タイプ(肌質)・年代

すべての肌質・肌タイプに。すべての年代の方におすすめ。

 メリット

下地やハイライトが必要なく、クッションファンデーションに付属するパフで肌に叩き込むだけの手軽さ。

水分量が多いため、乾燥が気になる肌におすすめで、自然なツヤ感を演出してくれます。

 デメリット

クッションファンデーションのツヤ感が、顔のテカリのように目立ってしまうことがあります。また、カバー力に劣る場合も。

クッションファンデーションは水分が多いため、雑菌が繁殖しやすい環境です。そのため、スポンジをこまめに洗う必要があります。

液状のファンデーション

リキッドファンデーションの特徴

リキッドファンデーション

肌へのフィット感があり、伸びがよいのが特徴。
肌タイプや仕上がり感に合わせ、様々なタイプがあります。

リキッド状のものに、BBクリームやCCクリームなどもありますが、違いはそれほど明確ではなく曖昧です。もともと、BBクリームは様々な機能がひとつになったものということで人気が出ましたが、最近はリキッドファンデーションも高い機能性のものが色々あります。

一般的に、BBクリームやCCクリームは下地が不要で美容成分が多いとされ、CCクリームよりBBクリームのほうがカバー力があり、さらに、BBクリームよりリキッドファンデーションのほうがカバー力があります。

適した肌タイプ(肌質)・年代

すべての肌質・肌タイプに。様々なタイプが用意されているので、すべての年代の方におすすめ。

 メリット

肌への密着度が高いため、シミやシワなどの肌悩みをしっかりとカバーします。
リキッドファンデーションを混ぜ、簡単に自分の肌に合せた色を作ることもできます。
保湿力にも優れ、乾燥しがちな肌におすすめ。

 デメリット

カバー力やキープ力が高い一方、パウダーファンデーションに比べるとムラになりやすいため、スポンジなどを使って丁寧に伸ばしましょう。

水ファンデーション(ウォーターファンデーション)の特徴

水おしろい・水性ファンデーション・ウォーターファンデーションなどとも呼ばれる、ウォーターベースのファンデーションです。油分をほとんど含まないので、水のような軽さが特徴。

ほとんどのものが水とパウダーの2層式なので、塗る前によく振って混ぜてから使用しますす。油分を含まないため、オイリー肌の人におすすめ。

適した肌タイプ(肌質)・年代

脂性肌タイプに。20代の若い世代におすすめ。

 メリット

軽い使い心地で肌に圧迫感がないこと、そして、崩れにくいことがメリット。
汗や皮脂が多く分泌される夏場に適したファンデーション。

 デメリット

水ファンデーションは粘度がなく、水そのままのようなテクスチャーなので塗り方にコツが必要。しっかり保湿ケアをした後に手のひらにとり、素早く肌にのばしましょう。
ムラになりやすく、白浮きする場合も。
また、軽く薄付きなのでカバー力が弱い。

一般的には、水とミネラルなどのパウダーが配合されていますが、水分が多い分、保存料や乳化剤が含まれている場合も多いので、敏感肌の方は成分をチェックしてください。

クリームファンデーションの特徴

クリームファンデーションはリキッドファンデーションよりも油分が多く、肌にフィットしやすいのが特徴。

適した肌タイプ(肌質)・年代

乾燥肌タイプに。カバー力抜群で保湿力も高いので50代・60代以上の方におすすめ。

 メリット

カバー力のあるリキッドファンデーションやエマルジョンファンデーションより、さらにカバー力が高いので、シミやくすみ、毛穴などが気になる人におすすめ。最もカバー力を重視する方はクリームファンデーションを選びましょう。
保湿力も高いため、なめらかなツヤ肌に仕上がります。乾燥肌の人にもおすすめ。

 デメリット

油分が多いため、崩れやすい場合も。様子を見て、ティッシュオフをした後、ルースパウダーをのせるなど工夫しましょう。

粉状のファンデーション

ミネラルファンデーション(パウダーファンデーション)の特徴

パウダーファンデーション

ミネラルファンデーションは、主に天然のミネラル(マイカ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄などの天然鉱物)で作られたファンデーションです。
パウダーが主流でしたが、最近はプレストタイプやリキッドタイプやスティックタイプなど、種類も豊富に揃っています。

適した肌タイプ(肌質)・年代

普通肌タイプ~脂性肌タイプに。透明感・軽さの反面、カバー力・保湿力が低いため20代~30代におすすめ。

 メリット

主に天然成分でつくられたファンデーションで、肌への負担が少ないとされています。
多くの場合、クレンジングを使用しなくても、洗顔のみでオフできるところも大きな魅力。

 デメリット

一般的に、カバー力が弱点。

ルースファンデーションの特徴

パウダー状で、粉が固められず容器に入ったタイプ。軽いつけ心地で、肌への負担が少ないとされています。

ルースファンデーションとルースパウダーは、使用する目的が異なります。
ルースパウダーは、主にリキッドファンデーション・クリームファンデーション・BBクリームなどの後、仕上げに使用するもの。あまり色がつかないものが多く、主にメイクの持ちをよくするためのものです。
一方、このルースファンデーションは、肌にのせると色がつき、ルースパウダーよりもカバー力を持っています。

適した肌タイプ(肌質)・年代

普通肌タイプ~脂性肌タイプに。透明感・軽さの反面、カバー力・保湿力が低いため20代~30代におすすめ。

 メリット

ルースファンデーションのメリットは、何と言ってもそのつけ心地の軽さ。そしてナチュラルな仕上がりも魅力の1つ。
皮脂を吸収してメイク崩れが出にくいのもメリットです。

 デメリット

一般的に、カバーが弱点。

ファンデーション特徴一覧

一般的な評価としての目安を、一覧表にしました。

これらは大まかな目安です。同じタイプのファンデーションでも商品によって特徴が変わります。自分の肌の個性を理解しながら、保湿力・カバー力・透明感・軽さ・崩れにくさなどを総合的に考慮し、理想の仕上がりを目指します。

保湿力 カバー力 透明感 軽さ
パウダー ×
スティック
エマルジョン
クッション ×
リキッド
× ×
クリーム ×
ミネラルパウダー × ×
ルース × ×
崩れにくさ 肌タイプ 年代
パウダー 普~脂
スティック × 乾~普 40代
エマルジョン 40~50代
クッション
リキッド
20代
クリーム × 50代以上
ミネラルパウダー × 普~脂 20~30代
ルース × 普~脂 20~30代

ファンデーションには流行もありますが、やはり自分が目指したい肌ってありますよね。
それぞれの「こだわり」を追求して、目指す肌に近づきましょう。

葉月 敬子

▪ AEAJ認定 アロマテラピーアドバイザー ▪ JAMHA メディカルハーブコーディネーター ▪ AEAJ認定 環境カオリスタ ▪ 社団法人 日本アロマ環...

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