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シリコーンで「毛穴が詰まる?」「抜け毛の原因に?」

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savon_2_2数年前から、シリコーンの嫌われっぷりは相当なものですよね。

実はわたしも、頭皮の不調でシリコーンを疑ってみた経験があります。シャンプーほどジプシーを繰り返したアイテムはありません。

ここで一度、シリコーンについてまとめてみたいと思います。

嫌われ者になってしまったシリコーン

シャンプーやトリートメントに含まれるシリコーンが、毛穴に詰まって抜け毛やダメージの原因になるという話が、かなり影響力を持っています。

もとは、シリコーンが配合されているトリートメントを使用している髪は「パーマがかかりにくい」「髪の毛が染まりにくい」という「美容師泣かせの成分」という話から始まり、それがいつのまにか「シリコーンは髪や頭皮に悪影響だ」という誤解に繋がったそうです。

シリコーンは髪に被膜をつくるので、パーマ液やカラー剤が浸透しにくいということはあったかもしれませんが、実験によると、シリコーンがパーマをかかりにくくしたり、染まりにくくすることはありませんでした。
これは、薬剤の進歩やシリコーンの配合量、あるいはシリコーンの分子の大きさにもよるのかもしれません。

シリコーンとは

シリコーンは、酸素とケイ素と有機基からなる有機化合物です。
柔軟性が高い、熱や光に強く変質しにくい、水や他の成分と反応しにくい、気体や湿気を通しやすい、物の表面に薄く広がりやすいなど、さまざまな特長をもっています。

とても安全な素材なため、日用品や食品、工業や医療の分野などでも幅広く活用されています。

シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品やコスメにも配合されているシリコーン。ヘアケア製品に配合するときの効果は、洗髪やすすぎの際に毛髪どうしの摩擦を軽減すること、髪の艶仕上がりの質感をコントロールすることなどがあげられます。

毛穴に詰まったり、頭皮のかゆみや抜け毛の原因になる?

1_056_2シャンプーに配合されているシリコーンは、粒子が非常に細かいため、毛髪に過剰に付着することはありませんし、毛髪に残ったシリコーンも、次の洗髪時には洗い流されます。

そのため毛髪に蓄積したり、毛穴に詰まって毛穴を塞いだり、皮膚呼吸を妨げることはありませんので、シリコーンが地肌や毛髪にダメージを与えるということはありません

効果成分の髪への浸透を妨げる?

シリコーンは、髪が濡れた水のある状態では、球状の油滴として髪の表面に存在するため、浸透成分もいきわたります

シリコーンの効果

1_053_2シャンプーやコンディショナーに配合されているシリコーンは、洗髪中に毛髪のきしみを抑えながら、すすぎ時の指通りをなめらかにし、洗髪時の毛髪ダメージを軽減する効果があります。

そして乾いた後は、髪の表面をなめらかにすることで、ブラシや髪同士の摩擦を抑えたり、サラサラとした指通りになります。
また、髪につやを与える効果にも優れていますし、髪の流れを揃えやすくしてまとまりもよくしてくれます。

髪の傷みが激しい場合や、ダメージを受けてパサついた髪にも効果的で、つやをよみがえらせて髪を落ち着かせることができます。

毛穴を塞いだり毛穴に蓄積することはないし、次のシャンプーで洗い流されるというシリコーン。
髪の毛のなめらかさ、仕上がりの感触、見た目の美しさにも効果がありますよね。

それでも、髪や頭皮に残るのは事実。それをどう感じるかで好みや判断も分かれるかもしれません。もちろん、頭皮や髪の状態、相性もありますよね。

わたしはよく、頭皮はノンシリコーンで、毛髪はシリコーン配合のもので洗い、その後のトリートメントなどは頭皮につけずに仕上げます。ただ、ノンシリコーンのシャンプーのほうが、商品によって合う・合わないが大きく出てしまうので、ジプシーはとても長く続きました。

シリコーン配合のもの、ノンシリコーンのもの、それぞれの特徴を理解して上手に使いたいですね。

葉月 敬子

▪ AEAJ認定 アロマテラピーアドバイザー ▪ JAMHA メディカルハーブコーディネーター ▪ AEAJ認定 環境カオリスタ ▪ 社団法人 日本アロマ環...

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