SK2と似た成分のアルケミーってどう？酵母発酵の違い・比較と選び方

あまり大きな声では言えませんが『SK-2』とよく似た成分ということで密かに有名な『アルケミー』。言わずと知れた酵母発酵コスメです。

『SK-II』は実績のある人気メーカーですが、なにぶんお高い。そこで『アルケミー』に乗り換える人が増えているそうなのですが、そう聞くとわたしも興味津々。実際に使ってみることにしました。

SK-IIとアルケミーの”酵母”の違い

SK-IIとアルケミーの違いは何なのか、まずはその辺が知りたい。
両者の “鍵” となる酵母発酵成分についてご説明します。

SK-IIの酵母発酵成分「ピテラ」

ピテラの原料は、牛乳

SK-IIに含まれる発酵酵母は「ピテラ」。

ピテラとは、「ガラクトミセス」という糸状菌を《 牛乳 》で培養し濾過したもので、酵母が発酵するときに生成される液体です。

SK-IIの科学者たちが醸造所でお酒を造る杜氏の手が驚くほどやわらかく美しいのを見てインスピレーションを得、ピテラが誕生したとのこと。

ピテラに含まれる成分

「ピテラ」には、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、有機酸が豊富に含まれています。

牛乳が発酵する際に変化した、アミノ酸や有機酸などの物質が溶け込んでおり、これらが美肌に役立つと考えられています。

それに加え「AHA」も生成されます。AHA とは、角質を柔らかくするピーリング効果のある物質で、毒性はなく安全性も高いとされていますが、刺激を感じる人もいます。

SK-II を使用すると「肌がピリピリする」「肌が赤くなる」という報告もありますので、乾燥肌・敏感肌にはあまりおすすめしません。

アルケミーの酵母発酵成分「ベガル」

ベガルの原料は、植物

アルケミーの発酵酵母は「ベガル」。

ベガルとは、北海道旭川の自社農園で有機栽培した《 植物 》を原料として、糖質、ミネラル、タンパク質、ペプチド、コハク酸、ポリフェノールが酵母を通して融合した成分。

ベガルに含まれる成分

ベガルにも保湿成分となる糖質、整肌作用をもつミネラル、ハリをつくるアミノ酸、引き締め効果を持つ有機酸などが豊富に含まれています。ベガルの成分構成は、肌に存在する天然保湿因子NMFと似ているため、グングン浸透して潤いを蓄えます。

ベガルには、ピテラに含まれるAHAは含まれていません。

先述したとおり AHA はピリピリとした刺激を感じる人もいるので、乾燥肌・敏感肌の方にはアルケミーのほうが安心して使用できるかもしれません。

トライアルセット（６点１週間分）の口コミレビュー

トライアルセットの箱の中には、

①クレンジング　②洗顔料　③化粧水　④美容液　⑤クリーム　⑥デイクリームが入っています。スキンケアが一通り試せるのはとても助かります。これで約１週間分の量。

それでは１つ１つご紹介していきましょう。

①クレンジング

ジェル状のクレンジングで、肌の上でオイル状に変化するオイルジェルタイプ。

ミルフィーユ状に重なったオイルの層がメイクを浮かせ、ミクロの粒子が毛穴の奥の汚れもオフ。

小鼻や毛穴のザラつきが気になる肌も、肌に負担をかけず優しくオフすることができます。洗い上がりはすっきり。

酵母発酵成分ベガルをはじめ、贅沢な保湿成分配合。

②洗顔料

まるでクリームのような、きめ細かい濃密泡でしっとり洗う洗顔料。

古い角質までしっかりオフしながら、潤いを蓄えやすい肌環境に整えてくれる嬉しい洗顔料。

そのため、この後に使用する化粧水や美容液の浸透力アップ！

酵母発酵成分ベガルをはじめとした保湿成分配合で、洗顔後の肌のつっぱり感がなく、乾燥も気になりません。

調香はシトラスがトップなので、気持ちまでリフレッシュできるような気分になります。

③化粧水

酵母発酵成分ベガルがたっぷり配合された化粧水。

保湿力と浸透力に優れ、肌ふっくら、キメを整える。

肌に伸ばした瞬間優しさを感じて、「うわ～優しい、これ好き！」と思った。

化粧水そのものの肌触りが優しく、スルスルスル～っと浸透して、肌の隅々まで潤してくれる感じ。この感触はたまらない。

ローズとカシスが調和した、甘さと爽やかさが同居した香りも大好き。これで気持ちがパッと明るくなる。

④美容液

潤いを閉じ込めて、肌の奥まで保湿成分で満たす美容液。

酵母発酵成分ベガルのほかに、ヒアルロン酸Naや、天然保湿因子のPCA-Na、大豆発酵エキス（ナットウガム）などが働いて、相乗効果で肌の潤いをしっかりキープ！

黄色味がかったトロリとした液状で、のびがいい。

肌はしっとり、吸収した後の肌に触れるとサラリとした感触。

フローラルグリーンを温かみのあるアンバーな香りが支え、深くリラックスできる落ち着いた香り。

⑤クリーム

肌本来の働きをサポートするクリーム。

酵母発酵成分ベガルのほかに、セラミド、ヒマワリエキスなどの保湿成分が配合されています。

これをつけると、翌朝の肌が潤ったまましっとりしているのが分かる。それに、ハリ感もアップ。

なんと、希少で高価なローズオイルが配合された香り。心までケアしてくれるような感じ。

柔らかめのクリームで伸びが良く、肌もっちり。しっとり感を残しつつ、ベタベタしない。

⑥デイクリーム

これは日中用クリーム。SPF43 PA+++ です。

乾燥による過剰な皮脂分泌を抑え、紫外線から守る。

みずみずしい使用感で保湿しつつサラリと仕上げるので、メイク前にぴったり。化粧下地としても使用できます。

水分と油分のバランスを整えてくれるから、化粧崩れしにくい。

グリーンの効いたスウィートフローラル調の香りで、スキンケアの終わり、そして朝のイメージにしっくりと合います。

梱包

ちなみに、上の画像の梱包で届きました。
梱包の箱とトライアルセットの箱に、ぞれぞれ有効期限が記されています。

アルケミーのトライアルセットで感じたこと

アルケミーを使用して、まず初めに感じたのは、優しさ。

肌に伸ばしたとたん「優しい、好き」と思った。トゲがなく、まろやかな使用感なんです。
この感触の違いは、SK-II との大きな違いだと思いました。

肌に伸ばすと、スルスルスル～ッと隅々まで潤いで満たされ、それを長時間保ってくれる。翌朝までしっとり保湿してくれているから安心して任せられます。

そして香りが素晴らしく、魅了されました。これも SK-II との違いです。
それぞれ統一感を保ちつつも少しずつ違う香りなんですが、クレンジングや洗顔料は爽やか、その後の化粧水は爽やかさと甘さのミックス、美容液で落ち着いたアンバーな香りが加わり、クリームでローズのゴージャス感とリラックス感。そして、日中クリームは朝のイメージに合うグリーンが加わったフローラル。

６点それぞれの香りに個性がありつつも流れや統一感があり、かつ控え目で出しゃばっていない。「やるな」と関心してしまいました。

使用した途端に感じる肌への優しさは、肌がほっと休まる感じがします。香りも素晴らしいので心までほぐれる。

肌当たりの柔らかさと共に、自社農園で有機栽培された植物を使って発酵させた豊かな栄養素がたっぷり閉じ込められているので「肌が喜んでる」と、嬉しくなります。

このトライアルセットを実際に使用してみて、使用前の期待感以上のものがありました。失礼にも無意識で SK-II の下位互換みたいなイメージを持っていたんですね･･･本当にすみませんでした。成分を詳しく調べてみても、実際に使用してみても、全然そんなことはありません。それぞれ素晴らしい商品です。

SK-IIかアルケミーか。迷ったときの選び方

SK-II と アルケミー との違いは、SK-II に含まれている「AHA」には、ピーリング作用がありピリピリとした刺激を感じる、肌が赤くなるという報告があること。

また、価格の差が大きいこともポイントになりますね。

しかし注意したいのは、AHA 自体は毒性はなく安全性も高い成分なので、敏感肌や乾燥肌でなければひとつの魅力となる成分です。

価格

	SK-II	アルケミー
価格 （化粧水）	75ml ／ 8,500円 160ml ／ 17,000円 230ml ／ 22,000円	140mL ／ 3,800円

成分の違いとおすすめしたい人

	SK-II	アルケミー
成分の違い	AHAが含まれている	AHAが含まれていない
おすすめしたい人	刺激を感じるという報告もあるが、AHA自体はピーリング作用のある魅力的な成分でもある。 敏感肌や乾燥肌以外で、肌のゴワつきや角質によるくすみなどを感じるなど、ピーリング効果を求める人におすすめ。	AHAが含まれていないのと、成分構成が肌に存在する天然保湿因子NMFと似ているため、使用感が優しく浸透力が高い。優しい使い心地を求める人におすすめ。